恋愛市場主義？
さて、更新とどこおってすいません。
先日の毎日新聞では、若者にアンケートをとったら最近の若者は能力主義を嫌っているという結果がでたそうです。この結果自体は「そりゃそうだろう」とおもえるのですが、問題はこのことを毎日新聞はなぜか「若者の保守化」というふうに書いていたのです。
なんども書いていますが、実力主義こそ、競争による所得格差をみとめるという点において保守主義だと思うのですが、これを逆に進歩主義であるかのようにミスリードしているのが先に述べた毎日新聞の記事です。筆者はやはりこういうことの積み重ねが、この間の解散総選挙での小泉政権の圧勝につながっているのではないかと思えてなりません。
この日記で最近ふれているヒッピーや新左翼は、競争を否定することにかなり神経をつかっていました。競争は市場原理に直結するから市場原理主義＝資本主義に通じるという考えからです。ヒッピーは非血縁の拡大家族というものをつくって、家族の血縁性を否定（一応血縁でつながっている家族も同居するようなので、完全な否定ではないようだ）したのですが、これは血縁性の核家族は受験戦争や出世競争に通じるという考えがあるからでした（以上は『アメリカ「60年代」への旅』p79、p113より）。
今の日本では、核家族より恋愛が出世競争に直結しているとおもいます。つまり「高学歴、高収入の人間がモテる」という流行です。これをモテる男性の条件にするということは、今の日本では出世競争と恋愛が直結していることを意味しています。そうなると、今の日本での恋愛ブームというのは、実は市場原理主義に通じるので一種の保守主義だといえるとおもいます。
しかし、恋愛を禁止するのも問題ですので、ここは恋愛に対しての意識を男女ともに変えるということが保守主義から脱却する道なのではないかとおもいます。要するに出世している人間がモテるという恋愛観は、競争社会に通じるので否定しなくてはならないということです（電波男の「恋愛資本主義」という言葉は実は大変的を得ている言葉のようにおもえます。さらにいえば、今の日本国内の「恋愛至上主義」とは本当は「恋愛市場主義」なんではないかとおもえます）。
今、コミュニケーション能力という言葉をマスコミがたまに使っています。基本的に高収入の人間はコミュニケーション能力が長けていて、恋愛も得意だといわれています。今の日本マスコミはコミュニケーション能力が低い人間を叩くことに躍起になっています。
しかしコミュニケーション能力というも能力の一種であって、これが劣っている人間を叩くのは「能力のない人間は生きる資格がない」というリバータリアン保守主義の一種でしょう。
コミュニケーション能力という言葉は、対人恐怖症などの神経症が実は「精神的な病気」だということを市民から忘れさせるための方便のようにしかおもえません。それを忘れさせれば、コミュニケーション能力がかけている人間は本人の責任であるということにできてしまい、いくらでもバッシングできるからです。
このサイトでなんども触れているロールズという学者は、実は幼少のころのトラウマにより、吃音障害（他人と話すときドモる神経症）になっていたのですが、それでもちゃんと結婚できて子供もいたそうです。しかし、今の日本では、吃音障害の男性は間違いなく「キモい！」といわれ女性から嫌われるでしょう（下手したら同性からもきわられる？）。こういう女性側の意識を変えないと、吃音障害をもった人は恋愛できないということなります。
要するに今の日本では恋愛は弱者を切り捨てるための方便としてつかわれているので、今の日本の恋愛観は一種の保守主義であり、それが市場原理主義に直結しているといえるのです。
去年の暮れごろの某写真週刊誌によれば、郵政民営化はブッシュ政権の要求だったそうです。ようするに今の日本の恋愛至上主義というのは、実はアメリカ追従の日本政府の思惑と合致しているといえるとおもいます。
おっと忘れていました。このHPを読んでいたV3ホッパーさんから『君はウルトラマン80を愛しているか』の売っている本屋の情報をいただきました
「ＪＲ武蔵新城駅前の文教堂書店にはありました。
ローカルなネタで恐縮ですが、川崎市内では武蔵新城・武蔵溝ノ口の文教堂書店
と川崎の有隣堂にあります。
アニメ関係のムック本は、おいてある場所がわかりにくいことが多いです。
例えば、武蔵溝ノ口駅前の文教堂書店の場合、雑誌のコーナーと研究本のコーナ
ーが離れています。研究本の新刊はアニメ雑誌のコーナーにあることが多いので
す。双葉社の大全シリーズや辰巳出版の本は場所がわかりにくくて、大きい本屋
ではすぐに見つけられないことが多いですね。
秋葉原の書泉ブックタワーだとか八重洲ブックセンターでもかえって探しにくい
のではないでしょうか。
私の地元武蔵新城駅には文教堂書店が二つあります。ローカルな本屋なので場所
も分かりやすく、すぐに見つけられますね。新城駅北口の方ではアニメ雑誌のコ
ーナーに新刊としておかれていました。武蔵新城駅前は北口の方がアニメ・コミ
ックを多くおいています。
アニメや特撮の研究書はアニメイトなどのアニメ・コミック専門店の方が手に入
りやすいですね。アニメイトのすぐそばにある一般書店ではコミックやアニメ書
籍の在庫を減らしているところも多いです。」
とのことです。ありがとうございました。
先日の毎日新聞では、若者にアンケートをとったら最近の若者は能力主義を嫌っているという結果がでたそうです。この結果自体は「そりゃそうだろう」とおもえるのですが、問題はこのことを毎日新聞はなぜか「若者の保守化」というふうに書いていたのです。
なんども書いていますが、実力主義こそ、競争による所得格差をみとめるという点において保守主義だと思うのですが、これを逆に進歩主義であるかのようにミスリードしているのが先に述べた毎日新聞の記事です。筆者はやはりこういうことの積み重ねが、この間の解散総選挙での小泉政権の圧勝につながっているのではないかと思えてなりません。
この日記で最近ふれているヒッピーや新左翼は、競争を否定することにかなり神経をつかっていました。競争は市場原理に直結するから市場原理主義＝資本主義に通じるという考えからです。ヒッピーは非血縁の拡大家族というものをつくって、家族の血縁性を否定（一応血縁でつながっている家族も同居するようなので、完全な否定ではないようだ）したのですが、これは血縁性の核家族は受験戦争や出世競争に通じるという考えがあるからでした（以上は『アメリカ「60年代」への旅』p79、p113より）。
今の日本では、核家族より恋愛が出世競争に直結しているとおもいます。つまり「高学歴、高収入の人間がモテる」という流行です。これをモテる男性の条件にするということは、今の日本では出世競争と恋愛が直結していることを意味しています。そうなると、今の日本での恋愛ブームというのは、実は市場原理主義に通じるので一種の保守主義だといえるとおもいます。
しかし、恋愛を禁止するのも問題ですので、ここは恋愛に対しての意識を男女ともに変えるということが保守主義から脱却する道なのではないかとおもいます。要するに出世している人間がモテるという恋愛観は、競争社会に通じるので否定しなくてはならないということです（電波男の「恋愛資本主義」という言葉は実は大変的を得ている言葉のようにおもえます。さらにいえば、今の日本国内の「恋愛至上主義」とは本当は「恋愛市場主義」なんではないかとおもえます）。
今、コミュニケーション能力という言葉をマスコミがたまに使っています。基本的に高収入の人間はコミュニケーション能力が長けていて、恋愛も得意だといわれています。今の日本マスコミはコミュニケーション能力が低い人間を叩くことに躍起になっています。
しかしコミュニケーション能力というも能力の一種であって、これが劣っている人間を叩くのは「能力のない人間は生きる資格がない」というリバータリアン保守主義の一種でしょう。
コミュニケーション能力という言葉は、対人恐怖症などの神経症が実は「精神的な病気」だということを市民から忘れさせるための方便のようにしかおもえません。それを忘れさせれば、コミュニケーション能力がかけている人間は本人の責任であるということにできてしまい、いくらでもバッシングできるからです。
このサイトでなんども触れているロールズという学者は、実は幼少のころのトラウマにより、吃音障害（他人と話すときドモる神経症）になっていたのですが、それでもちゃんと結婚できて子供もいたそうです。しかし、今の日本では、吃音障害の男性は間違いなく「キモい！」といわれ女性から嫌われるでしょう（下手したら同性からもきわられる？）。こういう女性側の意識を変えないと、吃音障害をもった人は恋愛できないということなります。
要するに今の日本では恋愛は弱者を切り捨てるための方便としてつかわれているので、今の日本の恋愛観は一種の保守主義であり、それが市場原理主義に直結しているといえるのです。
去年の暮れごろの某写真週刊誌によれば、郵政民営化はブッシュ政権の要求だったそうです。ようするに今の日本の恋愛至上主義というのは、実はアメリカ追従の日本政府の思惑と合致しているといえるとおもいます。
おっと忘れていました。このHPを読んでいたV3ホッパーさんから『君はウルトラマン80を愛しているか』の売っている本屋の情報をいただきました
「ＪＲ武蔵新城駅前の文教堂書店にはありました。
ローカルなネタで恐縮ですが、川崎市内では武蔵新城・武蔵溝ノ口の文教堂書店
と川崎の有隣堂にあります。
アニメ関係のムック本は、おいてある場所がわかりにくいことが多いです。
例えば、武蔵溝ノ口駅前の文教堂書店の場合、雑誌のコーナーと研究本のコーナ
ーが離れています。研究本の新刊はアニメ雑誌のコーナーにあることが多いので
す。双葉社の大全シリーズや辰巳出版の本は場所がわかりにくくて、大きい本屋
ではすぐに見つけられないことが多いですね。
秋葉原の書泉ブックタワーだとか八重洲ブックセンターでもかえって探しにくい
のではないでしょうか。
私の地元武蔵新城駅には文教堂書店が二つあります。ローカルな本屋なので場所
も分かりやすく、すぐに見つけられますね。新城駅北口の方ではアニメ雑誌のコ
ーナーに新刊としておかれていました。武蔵新城駅前は北口の方がアニメ・コミ
ックを多くおいています。
アニメや特撮の研究書はアニメイトなどのアニメ・コミック専門店の方が手に入
りやすいですね。アニメイトのすぐそばにある一般書店ではコミックやアニメ書
籍の在庫を減らしているところも多いです。」
とのことです。ありがとうございました。
