グローバリズムとはなにか?

さて、このサイトで何度も紹介しているカウンターカルチャーの本は、明治大学教授の越智道雄のものが多いのですが、アメリカ政治にくわしい越智氏が近年のアメリカの情勢を分析したページをみつけました。このページに書いてあることは大変興味深いので紹介します。

米大統領にブッシュ再選 次期政権でも危機解決できず』
http://www.jlp.net/interview/041115a.html

この文章によると、近年のアメリカの戦争は石油資源を念頭においたものであり、そのうえで米国が海外におしつけるグローバリズムとは貿易の自由化のことなのだそうです。

「米国がグローバリズムを外国に押しつける場合には、米国は相手国に「自由貿易」「自由化」を求め、関税などの障壁をなくさせ、自由に移動する投機資金も使って、ときには1国の経済に大きな損害を与える。
 さらに、手先である国際通貨基金IMF)や世界銀行を使って「債務漬け」にし、追加融資の見返りに教育・福祉予算の削減や企業の民営化をやらせる。それらの企業は、米国の企業の支配下にどんどん入る。」

ここで注目なのは、債務漬けというのは、アメリカのグローバリズム押し付けの常套手段なのだそうで、これによって相手国に経済的な損害をあたえて支配下におくということをよくやるそうです。

こういう先進国のグローバリズム押し付けに対抗するには、やはり債務帳消しという手段が有効なのではと思われますが、今のアフリカの債務帳消しの運動を批判する人はこういう事情を知っているのだろうか。債務を帳消しにすれば武器が売りやすくなる??上記の越智氏の文章を参考に考えれば、そんなことをいって債務帳消しに反対しればするほど先進国のグローバリズムに加担することになるようなのですが。

また、この文章でも、アメリカは共和党民主党は似たり寄ったりの「市場万能主義」の勢力が中心とのことで、こういうアメリカの状況はベトナム戦争のときから変わっていないようです。

あと、前回の日記でふれたキリスト教カルヴァン主義ですが、最近の国内の著書でこのことに比較的詳しく触れている本がありました。藤原正彦の『国家の品格』(新潮新書)という本がそれで、これは最近比較的売れていて有名らしいです。しかし、この本は本の中盤でカルヴァン主義についてふれている部分をのぞけば、全体的に「???」な部分もおおく筆者としては少々納得しかねる内容です。この件についてはまた次の日記で詳しくふれたいとおもいます。

余談ですが、先週と今週はセイザーxをひさびさにみました。先週は結構テンションの高い話でよかった。グランセイザーの中盤の展開で筆者がひっかかった部分が、この話ではほぼクリアーされていてよかったです。今週のもまあまあよかった。あと、ボウケンジャーの1話もBパートだけみましたが、結構よかったです。ひさびさに毎回チェックしようかなあ。