5/27ウルトラマンメビウス雑感

さて、今日のもよかったですね。セリザワ元隊長とアイハラ隊員の会話で、2話のテーマがよりはっきりと再確認されました。
いきなりボガールが倒されてしまったときは「あれ?」という感じでしたが、来週にまたパワーアップして再登場するみたいで、そのための前フリという感じで一旦倒されたという感じでしたね。

小型のエレキングは、やっぱりいかにもスポンサーサイドからの要請で無理に出したという感じがありましたねえ。ストーリー的にはミクラスだけで成立するんですが、なんか出さなきゃいけないような事情があったような出方でしたね。
玩具とのタイアップも、本当は70年代の円谷作品のように、ある程度、映画会社サイドが主導でやるのが本当はいいんでしょうねえ。バンダイの場合だとスポンサーかつ玩具会社だから、ちょっと発言力が強くなりすぎる傾向があって、それで色々トラブルめいたことが起こっているという話はよく出ますからね。プレックスのデザインもデザイン的にはかっこいいとしても、そういうところで印象がわるくなってしまうことがあるようにおもいます。

過去の怪獣のデータとして、タロウの改造エレキングが出たのはちょっとやりすぎという感じでしたが、個人的にはうれしかった(笑)。でも、知らない人には意味不明な出かただったんで、ちょっと客観的にみると問題かなあともおもいましたね(一瞬でてくるだけなんで大問題でもないか?)。

さて、ツルギの設定は来週で全部あかされるんでしょうかねえ。フィギュア王だと鎧がとれてウルトラマンになるということで、デザインも胸板にゾフィみたいに銀のボタンみたいなのがついてて、昭和のウルトラマン的なデザインでいいとおもいます(赤くしてこっちを主役にしてもいいぐらい)。
設定も少し紹介されていましたが、復讐のためにボガールをおって地球にきたという話で、とくにアメリカの戦争をイメージしたつもりで道徳批判をやるということではないようですねえ。

アメリカの戦争といえば、ブッシュ政権軍産複合体とのつながりについて書かれた本『民営化される戦争』(本山美彦著/ナカニシヤ出版)によると、米国の国際紛争の介入というのは、基本的に米企業が莫大な利益をえるためのものだと述べられています。

この本にれば「米国がイラクの病院、橋、水道施設を爆撃で入念に破壊した後、今度は米企業が復興事業から利益をむさぼろうとしている。戦争は企業支配拡大の都合のいい手段である。WTO世界貿易機関)を通じる政策が不発なら戦争を使えばよいと米企業は考えている(57ページ)」のだそうです。

その上で、元米司法長官で弁護士のラムゼイ・クラークが日本の週刊誌の取材を受けた際に語った、以下のような言葉が紹介されています。
「米国が国際紛争に介入する時は、必ず背後に大企業の利益がからんでいるという史実を、日本人は知らないのですか?」

このラムゼイ・クラークの日本人への驚きのコメントは、日本人そのものにむけた言葉というより、日本のマスコミのイラク侵攻の報道に対する驚きの言葉といえましょう。

ブッシュ政権軍需産業とのつながりを告発したもうひとつの本、ウィリアム・D・ハートゥイング著『ブッシュの戦争株式会社』(阪急コミュニケーションズ)によると、2年に1回開催れるパリ航空ショーを「世界最大の兵器見本ショー」として批判しています。
そのなかで2003年の航空ショーに出品したイスラエル軍需産業IAI(イスラエル航空工業)の展示には、PR用の映画が上映されまたことが紹介されています。

その映画のBGMにつかわれた歌の歌詞には
「人類は空を支配する/人類は宇宙を支配する/同じ船の仲間になれば、夢がかなう」
という歌詞があったそうです(16ページ)。
この歌では「夢」という言葉がつかわれています。イスラエルアメリカのキリスト教原理主義とつながりが深いことがしられていますが、彼らが世界を支配する「夢」は危険な夢でしょう。夢という言葉も相対的な言葉だとおもいますねえ。

話はかわって、昨日の日記を読んだ読者の方から感想をいただきました。
V3ホッパーさんは、よく最近本サイトの感想をおくっていただいているのですが、V3ホッパーさんはご自身が身体障害者なのだそうです。そのホッパーさんから、昨日の本サイトの内容に対して大変興味深い体験談を教えてくださいましたので、掲載します。

「私は職場で女性からいじめを受けていたのでアニメに逃げました。その女性は身
体障害者はトイレもまともに使えない人種であるなど暴言を繰り返し、上司の誹
謗中傷までしていた事実を知っていながら、現実の女性に興味がないのはおかし
いと責めた人もいました。
川上とも子さんのファンになったのはいじめや迫害を受けている男性をフォロー
する役を多く演じていたからです。
彼女が善人役を演じた作品では、彼女の演じたキャラの優しさに男性が応えると
いう展開が多いですね。」
(V3ホッパー)

ということで、やはり女性が男性の障害者を嫌がっていじめることは多いですよね。
こういうことをメインの出版マスコミはどうして全然報じないのかやはりおかしいですね。
現実の女性が弱者(身体、精神障害者)に対してキツイから
(それを彼女らは出版マスコミから「進歩的な価値観だ」と信じ込まされているから)
苛められた男性はアニメの女性キャラに逃げるのであって、アニメファンの男性が最初から現実の女性に興味がないというわけではないとおもいます。
ホッパーさんに嫌がらせをした女性は現在別の職場に異動したそうですが、異動を不服として上司の誹謗中傷を行っているのだそうで、こういう女性の価値観をかえるには、やはりメインカルチャーの論調をかえなくては意味がないとおもいます。

郵政民営化アメリカ政府の要請だったということが判明するまでのメインカルチャーの論調は、あきらかに「弱者をかばうのはアメリカの戦争に通じる」というものがおおかったですからねえ。障害者をいじめる女性たちは、マスコミのこういうミスリードにのせられて「反戦運動」としてイジメをおこなっているのではないかとおもいます。しかし、このサイトで何度も紹介しているように、アメリカの戦争というのは逆なので、このことをきちんと女性たちに理解させないと、こういう悲劇はいつまでもつづくでしょう。
(今回もまたながくなってしまいましたね…。)