巨大トランプ型ロボット大暴れ

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トランプが大統領選で勝ったことによって、
アメリカではデモが暴動化したりと混乱が続いており、
多数の著名人もトランプを批判しています。

マーベルコミックの作家たちも、トランプ大統領の誕生には
批判的であり、早速マーベルコミックにトランプをモデルにした
ヴィラン(悪役キャラクター)を登場させたそうです。

*参考:『アメリカのスーパー・ヒーロー達はドナルド・トランプ当選をどう見るのか?』
https://oriver.style/cinema/trump-hero-react/

オバマ大統領が誕生したときは、かなり歓迎していたようですが、
トランプに対しては、マーベルコミックの作家たちは大変厳しい姿勢をとっています。

また、巨大トランプ型ロボットが登場して暴れるという
大変クオリティの高いCGの特撮動画もアップされて話題になっています。

*動画の直接のリンクです↓
https://www.youtube.com/watch?v=Q__bSi5rBlw

『oriver.cinema』という情報サイトでも記事になっています。
*参考:『D・トランプが操縦する巨大トランプ型ロボットがメキシコ国境に出現!?風刺満載の衝撃ショートフィルム『M.A.M.O.N.』のクオリティが凄まじい』(oriver.cinema)
https://oriver.style/cinema/manon/

この記事によると、この動画を作ったスタッフは、
「私たちの使命は、ギークな武器である映画、視覚効果、CGIを使って世界を変えることであり、
私たちのモットーは1度に1ピクセルずつ、世界をより良いものにすることである。」
というコメントを発表しています。

この巨大トランプ型ロボットが暴れる動画は、
ある意味、このサイトで擁護してきた
「テーマ主義」による特撮動画ということが言えますね。
トランプを批判することで「世界をより良いものにする」のが
この動画を作った人たちのテーマといえます。

前回の当ブログの記事『トランプ大統領誕生とアメリカの保守主義(暫定版)』(2016/11/12)

wandaba2019.hatenablog.comの補足ですが、前回の記事で書いたように、いうまでもなくトランプの政策は、
所得税最高税率を引き下げることを筆頭にした、
金持ち優遇の政策で、そういう意味では非常に「純粋な資本主義」を志向する共和党らしい政策と言えます。
(ただし、現在トランプはゲイ(同性愛者)に対してははっきりしない態度を取っており、
白人のLGBTのみ認めているという報道もあれば、次期副大統領候補に、
LGBTに批判的なマイク・ペンス氏を指名したという説もあり、はっきりしません。
続報を待ちたいと思います。)

トランプのこう言った金持ち優遇の政策政策については
下記のサイト『相続税理士相談カフェ』の記事が詳しいです。
*『アメリカ大統領選でトランプ氏が勝利!税制改革と世界・日本への影響』(相続税理士相談カフェ)

zeimo.jp



このサイトで書かれてある通り、
トランプ氏の政策は「最高税率を39.6%→25%に引き下げ」という富裕層優遇の政策です。

このサイトでは、
「(前略)ここまで見てくると、トランプ氏の税制改革は、低所得者層にはほとんど影響がなく、むしろ高所得者層の税金負担を大幅に軽減するものとなっています。それにも関わらず、低所得者層の支持を多く獲得したのは、ある意味、不思議な結果といえます。」と書いています。

確かに不思議に思えますが、それでも低所得者層がトランプを支持するのは、
このサイトでは何度も取り上げてきたアダム・スミスの「神のみえざる手」の論理を
トランプを支持した低所得者層は信じているからでしょう。
この「神のみえざる手」は、人々が自己利益の追求をして自由に競争したほうが
経済格差もちぢまる、という純粋な資本主義の考えかたの一つで、
日本では小泉総理の構造改革がこの考えかたでした
(利益を追求していれば自然と企業はサービスも良くなり経営状態も良くなる、という考えかたです)。

この「神のみえざる手」については、
副島隆彦の『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社)の346~347ページにも
少し説明がありますが、なぜか「神のみえざる手」を「神のみえざる子」と誤植しています。

また、副島氏による『ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ(下)』(講談社)の204~206ページにも
「神のみえざる手」についての記述があり、
これには誤植はなく『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』より若干詳しくかかれてあります。
(ただし副島隆彦の本は、著者の副島氏がリバタリアンなので、
リバタリアンののスタンスで書かれているので注意が必要です)

町山智浩越智道雄オバマ・ショック』(集英社新書)のp20でも
「神のみえざる手」について触れられています。
こちらはリベラルの視点で書かれてあり、
こちらの本の方が薄くて読み易いのでオススメです。

この、町山智浩越智道雄オバマ・ショック』は
日本で誤解されていることの多いアメリカの保守とリベラルの本来の性質を説明しながら、
2008年のアメリカのサブプライムローンの破綻による金融不安から、
オバマ大統領の誕生までを解説した本ですが、
やや話は逸れますが、スーザン・ケイン『内向型人間の時代』(講談社)によると、
サブプライムローンの破綻は
外交型の投資家たちの強気な投資が原因ということが書かれていました。

『内向型人間の時代』によれば、
進化論的にも「内向性は人類のためになるために生き残ってきたはず(p22)」とし、
その上で、2008年のウォール街の大暴落(サブプライムローンの破綻)
は、押しの強い外向型の投資家たちが発言力を持ったのが原因、と分析されています(p207~210)。
そして内向型の投資家は、その慎重さ故に2008年の暴落以降でも損することなく、
逆に利益を得ていたそうです(p222~226)。

こういう説があると、進化論的にも内向的な性格は、本来は優秀な種の1つと言えると思うのですが、
これを否定して、内向型の人間をバカにする流行を仕掛けずつけた日本の大手マスコミと、
その影響を受けた大衆は、日本を危険な方向に導いているのかもしれません。

この『内向型人間の時代』によると、スピルバーグ(p9)やアインシュタイン(p216)
も内向的だったとあります。

 * * *
日本でのイジメの原因は、内向的な人をいじめる流行がずっと続いたことが原因と思われます。
詳細は下記のリンク先のブログの記事をどうぞ。
*ブログ「ワンダばステーション日記帳」内「いじめの原因も内向型人間への差別」
http://blogs.yahoo.co.jp/wandaba_station/65631325.html