7/15ウルトラマンメビウス雑感

今日のもひやひやしながらみましたが、期待以上の傑作でしたね。
今回の新メカは、実はガンフェニックスの脱出ギミックを生かしたものだったようで、今回のドラマは「いままでのウルトラの防衛チームは、なぜ脱出していたのか」みたいなことを説明する話のようでした。

ようするに、脱出するのは機体よりパイロットの人命を大事にしているから、ということだそうで、これは納得な理由ですね。機体を整備するのはパイロットの人命を大事にしているからで、それが逆になって「機体とともに運命をともにする」というのは本末転倒ということでした。これは納得な理由でしたね。

今回も、また個人主義に転向してしまうのではないかとヒヤヒヤでしたが、今週より来週が危ないのかなあ。原口智生樋口真嗣と仲がいいらしいから、ちょっと要注意ですねえ。もし転向したらまったく見るのをやめるか、もう第二期のキャラクターがでたときだけ、特撮シーンだけみるという感じになるかになるでしょう。

リメイク版日本沈没にもいろいろいいたいことがあるが、それはまたの機会にしましょう(もちろん筆筆者はまったく見る気がありません)。

今回のメビウスの話は、公式ページのあらすじに「ウルトラの心」という言葉がつかわれていたが、これは劇中でつかわなくて正解だった。この言葉はなんか最近某市川森一が言い出した言葉だそうです(筆者自身はこの新聞記事は読んでいない。『赤旗』なんてとってないもの。)。
女王の教室』に賞をあげちゃう市川氏が言い出した言葉だということになると、この「ウルトラの心」というのは「強いものをひいきして、弱いものをいじめる」というアメリカ資本主義に通じる精神なのではないかと思えてしまった。

日本共産党も、『女王の教室』みたいな資本主義的なドラマがながれたら、猛烈に抗議するぐらいじゃないともう共産党でもなんでもないなあと思いますねえ。それに賞をあげてしまう市川氏のインタビューなんて載せちゃだめですよ。筆者がここで資本主義批判をやりながら、現在の日本共産党を支持しないのはこの辺にありますねえ。なんだかんだいってメインカルチャーに操られている感じが嫌味ですねえ。

また、どうも国内のドラマ業界には「視聴者から反発をうけるものが本当に面白いドラマだ」というような変な定説があって、これが『女王の教室』みたいなドラマをつくってしまうような業界の反動主義を加速させている感じがしますね。
わけもわからず「ただ反発をうけそうなものをあえて作る」ということをはじめる作家が業界に大量に現れて脚本家文壇に権力者として君臨しているというのが実態でしょうか。わけもわからず「反発するために反発する」というのは、反動主義の定義そのものですよ。こういう国内の脚本家文壇の体質はなんとかならないんでしょうか。