4/23ボウケンジャー、リュウケンドー雑感

さて、今回もボウケンジャーはテンション高かった。上層部がなにも語らないまま、一方的に命令をしてくるという状況における各キャラクターのリアクションが1人1人ことなるのがよかったですねえ。基本的には、ブルーとレッドの対立でしたが、その中にイエローやピンク、ブラックのスタンスの違いが描かれていておもしろい。
しかし、こういう展開でどうやって収集をつけるのか、今のところ全然見当がつかないなあ。人形の秘密というのは、やはり新合体モードのことなのでしょうが、それならあんなにまで秘密にしなくてもという感じですからね。

リュウケンドーも好調でした。敵を倒すために手段を選ばないという新キャラと主人公たちとの対立かこれからのドラマを盛り上げていくんでしょう。演出も最初のころはわざとかもしれないがちょっとテンポが遅かったんだけど、最近はかなり速くなってきた。

さて、また関係ないですが、最近ケネディ暗殺について書かれた落合信彦の『決定版 二〇三九年の真実』という本を読んでいますが、これにはケネディ暗殺を目論んだのは軍産複合体であるということがかかれてありますねえ。

この本の214ページによると、軍部とCIAは軍産複合体の格の部分を形成しているとあります。そして215ページには、CIAはケネディに不信と憎しみに近い感情を抱きはじめたとあります。

そして、この本には226~229ページに「軍産複合体の目はヴェトナムに」という小見出しのついた項があって、ここにはヴェトナム戦争も、軍産複合体によるものだったとかかれてあります。

ケネディのとった政策は、一貫して軍やCIAの考えとは相容れなかった。軍産複合体の産の部分を構成する二万二〇〇〇の企業群にとって、ケネディの緊張緩和政策(軍縮、平和外交政策)が持続されれば、それは彼らの死活にかかわることを意味していた。キューバと平行して、この頃、軍産複合体が新たに目を向け始めていた火種があった。インドシナ半島である。彼らの先兵として、CIAはすでに一九五四年からインドシナに介入していた。(中略)一九五〇年代の末期には、アメリカの軍事顧問団がヴェトナムへ送られた。(227~228ページ)」

しかし、ケネディ本人はヴェトナムへの軍事介入をいやがり軍事顧問団をヴェトナムから撤退させようとしていました。なのでCIAはそれを阻止しようと、当時の南ベトナム大統領のディエム(ゴ・ディン・ディエム)の殺害工作をおこなって成功しました。これは南ヴェトナムは政治的に混乱させケネディをヴェトナムにアメリカ軍を派兵しなければならない状況に追い込むねらいがあったそうです(230~232ページ。実際はケネディはこの手にはのらず、軍事顧問団の撤退をきめたので暗殺される)

このように、ヴェトナム戦争軍産複合体が利益をあげるための戦争であるようで、そうなると、ヴェトナム戦争当時のアメリカ国内のカウンターカルチャーが、みな共産主義系(ここでいう共産主義系とは、マルクス主義だけのことではなく、リベラリズムアナーキズムなどの社会保障を重視する政治的スタンス全般をさす)の運動だったことと話がつながるのではないかとおもいます。