東京新聞にでました(笑)

さて、先週もまたすっぽかしまして、そのうえで今週末は炊き出しに出る予定ですので、おそらく忙しいので、今日更新します。

実は筆者、先日東京新聞に写真が載ったんですよ!!といっても背中だけですが(笑)

*『奮闘1年『へこたれない』 『年越し派遣村』元村民ら』 
2009年12月28日 東京新聞朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009122802000052.html

この東京新聞の記事の写真に筆者の背中が写ってますよ~。背中じゃ誰だか分かんないですが。

この記事にあるように、派遣村の元村民がつくった団体『フレンドシップ』という団体があるのですが、この団体に実は筆者は時折顔をだしてます。
この団体の忘年会というのが先日あって、その場に東京新聞の記者が取材で来ていたので、上のように東京新聞に掲載されたのです。

このとき筆者は東京新聞の記者に取材をうけまして、このサイトで書いているような、いままで日本のマスコミや知識人たちはアメリカの保守とリベラルというのを誤解していたということを、かなり長々と記者にしゃべったのです。にも関わらず、上の記事では筆者の発言そのものが完全にカットになってましたね。まあ、国内マスコミのやることなんて、所詮はそんなもんだろうとおもっていましたが。他者のミスは厳しく追求するのに、自分たちのミスはオミットしてごまかすんですからね。ひどい話です。

で、この『フレンドシップ』忘年会には、日比谷の派遣村にも来ていた、イギリス人と日本人のハーフの女子大生Rさんも来ていました。このRさんは日本人の血が入っていて日本語もかなりはなせますが、イギリスでの滞在期間のほうが長いという経歴の人です。

Rさんとは、いままでちゃんと話す機会がなかったのですが、今回の忘年会では近くの席にすわったので、筆者は越智道雄副島隆彦の本に書いてあった欧米文化のこと(このサイトでなんども取り上げていること)のいくつかをRさんに質問してみました。そしたら、やはり全て本当だったことが判明しました。こうやって本当の欧米人に聞いて確認できたのは大変有意義でしたね。

このRさんはベジタリアンで、7歳以降、動物性のものは食べていないそうです。なので、『フレンドシップ』忘年会でも、Rさん用の特別メニューとして、動物性のものをつかっていないうどんというのが用意されました(うどんの上から、豆腐でつくった担々麺のソースみたいなのをかけて食べるというもの)。7歳以来動物性のものを食べていないのに、けっこうふっくらしてて(デブではなくちょうどいい感じですよ)、身長もけっこう高かったです。植物性タンパクや植物性のカルシウムでも、ちゃんと人間は育つんですね。このへんも、おおくの日本人が誤解している部分ではないかとおもいます。

筆者はRさんに、「日本でもそのうちベジタリアンの文化が浸透していくんじゃないか」と聞くとRさんは否定的でした。というのも、日本で今ベジタリアンの生活をしている人たちは、「体にいいから」という理由で実践しているセレブが大半で、ベジタリアンという考え方が、実は人権の延長上にあることを理解していない人が大半なので、日本ではベジタリアンの文化は浸透しないだろう、といっていて印象的でした。
ベジタリアンの「動物をたべない」という考え方が、人権の延長にある「動物の権利(アニマル・ライツ)」から来ているということについて分かりやすく書かれている文献としては、やはりこのサイトで何度も取り上げている副島隆彦の『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』があります。

このRさんに、筆者は「他の人が平気で肉を食べているのをどう思うか?」と質問すると、「かつては抵抗があったが、最近は気にならなくなった」といっていて、肉を食べている他のフレンドシップのメンバーと仲良く友達としてつきあっていましたね。筆者が「Rさんの前だと肉がたべにくくなるなあ」と枝豆やかんぴょう巻きばっかり食べていると「気にしないで肉たべてもいいですよ」と逆にいわれてしまいました。

やはり、このRさんのスタンスこそが、多元主義というものを理解したスタンスなのだとおもえます。911アメリカの同時多発テロ)のとき、国内マスコミはこぞって「戦争は考え方の違いからおこる」といい「考え方の異なる人たちとも、価値観の違いを認め合って仲良くしよう」といっていました。

「価値観の違う人たちとも仲良く」、それが多元主義のスタンスだとおもうのですが、しかし現在日本国内では、やはり「考え方の違う人間とはつきあっててストレスを感じるから友達にはなれない」などといって絶交するような人間がおおいのです。いまだ日本人は「考え方の違う人間」を友達として認めない(そして、それが人付き合いとして当たり前であると言い切るような)という人間が非常におおいので問題ではないでしょうか。
(余談ですが、筆者の知り合いの人で、マスコミ関係者なのに上記のようなことをいって絶交してくる人がいますね・笑。まあマスコミとて一枚岩ではないですが・・)

今回の、Rさんとの会話では、まだまだ書ききれないような、いろいろな発見があったのですが、それはまた次回以降の日記で触れていこうとおもいます。

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90年代を頂点にして、日本では個人主義が左翼思想だとまちがれられていました。この問題について詳しく言及した親サイトの文章や過去の日記のリンクを張っておきます。未読の方はどうぞ。

*親サイト『ワンダバステーション』『公と個の論争への検証』
http://www.geocities.jp/wandaba_station/koutoko.html
*このブログの過去ログ
2009/8/2『デューイの教育論への誤解?』
http://blogs.yahoo.co.jp/wandaba_station/60088553.html
2009/8/9『前回のデューイの話の補足』
http://blogs.yahoo.co.jp/wandaba_station/60120442.html
2009/7/18(『「住人立ち退き問題」への誤解?』
http://blogs.yahoo.co.jp/wandaba_station/60018587.html

また、本来リベラル派、左派というのは、裕福層へ増税して、それを社会保障の財源にすると主張するものです。オバマ大統領も就任後に裕福層への増税にのりだしました。しかし、なぜか日本国内でリベラル派、左派を自称する文化人たちは「裕福層へ増税して社会保障の財源にする」ということをほとんど口にしません。これは異常なことです。このことについて、以下の日記で詳しく言及しています。

2009/8/16『共産党はえらい!』
http://blogs.yahoo.co.jp/wandaba_station/60150558.html
2009/8/23『文化人不信任案』
http://blogs.yahoo.co.jp/wandaba_station/60182376.html

資本主義と社会主義の折衷的な「福祉国家」の成功例であるデンマークは、雇用政策が進んでいて、現在の日本の雇用問題の解決のヒントがあると思えます。デンマークの雇用政策をくわしく知りたい方は以下の日記をどうぞ。
『現実的な社会変革』(過去の記事です)
http://blogs.yahoo.co.jp/wandaba_station/55262715.html

ついでに60年代アメリカのドラッグカルチャーも長らく日本では90年代のロックブームを頂点に誤解されていました。本来はドラッグカルチャーというのは、ドラッグによって人間を人類愛に目覚めさせるという目的でおこなわれていました。このことについて詳しく知りたい方は以下のこのブログの過去ログをどうぞ。

2008/8/2『世界中の神を総動員』
http://blogs.yahoo.co.jp/wandaba_station/56109867.html
2009/8/30『永田町悪魔払い?』
http://blogs.yahoo.co.jp/wandaba_station/60213109.html
2006/1/18『サイケデリック・レンジャーズ』
http://blogs.yahoo.co.jp/wandaba_station/23741545.html